神と仏を祀る独特の場所
熊野本宮大社

〈和歌山県〉

 

和歌山県にある熊野は古来より多くの人が参拝に訪れる霊地でした。
熊野信仰は神仏混合。神と仏を祀る独特の場所です。
かつては修験道の修行の地であり、浄土宗が盛んになる平安時代の頃には熊野全体が浄土の地として信仰されるようになりました。
蘇りの聖地とも言われる熊野。
2019年の年始に訪れた時のお話をしましょう。

 

|お伊勢参り

2019年の年始に訪れた時には、前日にお伊勢参りも組み込み、八咫烏神事(やたがらすしんじ)に出かけてきました。
スタッフ含め、お参りツアーは大人数のため、バスを貸し切り、私はさながら、ツアーガイド。

まずは外宮からスタートした翌日、内宮で正式参拝に御神楽あげました。
もちろん、新年の願い事をしっかり書いたものを持ちながら、参拝しました。

そして今回のホテルは神宮会館!
リーズナブルでお部屋も良いし、食事はおかげ横丁でつまみ食いしながら行けばバッチリ!
内宮まで5分というのは最高の立地なので、オススメです。
この日は山羊座の新月、日食、一粒万倍日!
吉日のお伊勢参りを済ませて、熊野へと向かうことができました。

 

|八咫烏神事(やたがらすしんじ)

八咫烏(やたがらす)神事がどういう神事か、ご存知でしょうか?

正月三ケ日の間、神門前に飾られた門松で調整された、熊野牛王宝印(神符)を、火と水で祓い清め、魂を吹き込む宝印押し初めの神事のこと。

つまり、清められた宝印を、今年初めて押して頂ける神事です。

ここ熊野での神事の中で、一番長い神事でもあります。
1人1人、神職の方から、エイ!と半紙にそれぞれの牛宝印を頂きました!

人が押し寄せ、ガンガン前に行かないと、どんどん順番が遅くなってしまいます。
無事に宝印をもらい、新年の願い事に力をいただけました。

その後は、川湯温泉で浄化!

気持ち良すぎて、すっかり疲れも吹き飛びました。
しかし、残念なことに、洪水、土砂崩れによる道路工事により、水路が変わってしまったようです。今は復旧の見込みが立っていないようなので、お気をつけてくださいね。

 

|大斎原・那智大社

翌日、まずは朝から正式参拝。
事前に書いておいた願い事を手に、一つ一つの作法を、心を込めて行います。
神事をした後は心がスッキリして、新たな力を頂き、やる気に満ち溢れるよう。
やるしかないという気持ちが湧いてきます。

また、九鬼宮司さまが30分も時間を取ってくださり、熊野のあり方、八咫烏がマークになった話、韓国からのお客様もいたため、韓国との八咫烏の関係などなど…聞けない話を聞くことができて、ありがたかったです。

拝殿での正式参拝は、熊野ならではの、大祓祝詞と太鼓が凄い!
ただただ感動し、ああ、ここまで来たのだな、と、しみじみ感じます。

最後は大斎原まで行き、あの大きな八咫烏マークがある鳥居を潜り、熊野本宮の参拝全て終了です。

次は那智大社に1.5時間かけてバスにて、出発です。

 

|ラストは那智大社に那智の滝!

こちらは千手観音さまの力と大己貴命さまの力を頂ける場所です。

那智の滝の豪快な水しぶきが、まるで千手観音様が現れたようで、現世での悩みや問題も解決していただき、また自分のたくさんの思いを後押ししてくれる場所です。

そしてなんと、那智大社までの階段がなんと、ビル36階まで上がったくらい歩きます!

本当に疲れはてました!
ハアハアいいながら、とにかく登りきり、しっかりお線香立てて、祓いをし、参拝をして、夕方南紀白浜から羽田に戻りました。

熊野は、よみがえり、再生、の場所。
そして、自分の決断に、パワーと後押しをしてもらえる場所です。

2020年、「やろう」と心に決めたい方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょう。

*上の写真は2019年春に訪れたときの写真なので、少し薄着ですが、年末年始はとても寒くなるので、しっかり防寒して向かってくださいね。