浄化をテーマに旅がしたくなる
河口浅間神社

〈山梨県〉

 

浄化をテーマに旅がしたくなる「河口浅間神社」のお話をしましょう。

私がいつも、ちょっと足を延ばしてリフレッシュしに行くところが、富士山をのぞむ河口湖。

こちらで必ず訪れる、素敵な神社をご紹介します。

 

|桜の姫に守られて…

抜群に気が良い、訪れてみるとすがすがしい気持ちになれるパワースポットがこちら。

河口浅間神社です。
864年に起こった富士山の噴火を鎮めるために建立されたそうです。
河口湖越しに、富士山と対峙する形で、鎮座しています。
富士山信仰の対象と芸術の源泉の構成資産の一部として、世界文化遺産にも登録されています。

こちらの神社は、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)さまの妻、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を御祭神としています。
桜のように寿命をもち、桜のようにきれいで美しいお姫様。
その姿かたちの美しさを富士山になぞらえて、こちらに祀られたのです。

瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)と木花開耶姫(このはなさくやひめ)が結婚したことで、人間の寿命が決まったとされていますが、元々は、瓊瓊杵尊は、姉の石長比売(いわながひめ)と結婚するはずでした。

しかし石長比売は美しくなかったので、妹の方に心奪われた瓊瓊杵尊は、木花開耶姫と結婚したのです。
この時、石長比売を追い返してしまったことで、その子孫は神としての永遠の命を失ったとされています。
もし、姉の石長比売と結婚していれば、人間には岩のように寿命がなかったといわれています。
桜の姫との子孫だからこそ、人間には寿命があるのですね。

木花開耶姫命の、美しくもはかなく、すがすがしい凛とした女性的な魅力にあふれているのが、こちらの浅間神社なのです。

 

|荘厳な境内は一見の価値あり

こちらの神社が私にパワーをくれる理由は、何よりこの境内の佇まい!

表参道の大鳥居に続く、樹齢1200年にもおよぶ杉の巨木は、「七本杉」と呼ばれる御神木です。

民家を抜けた先に突如現れる大きな赤い鳥居。
その先にすっと立つ杉の木は、まるで結界!!
瞬間に空気が変わるのを実感します。
全身を浄化して頂ける気がします。

私は色々な神社に行きまして、熊野本宮、神田明神も大好きですが、こちらの魅力はまた違ったものがあります。

社務所の中はとても田舎的で、のんびりと地元の方がこたつでミカンを食べていらっしゃいます。
こういうところを見ると、都会的な神田明神にはない、地元の氏子さんたちに支えられ歴史を刻んできたという魅力を感じます。
顔を出すと、「宮司さんは今日は休んでいるから、連絡しようか?」などと言ってくださいます。

こちらも予約をしないとご祈祷はして頂けないのですが、今年新年訪れた時には、氏子さんが連絡して下さり、ご祈祷して頂けることになりました。

ご祈祷で特徴的なのが、玉串奉奠(たまぐしほうてん)。
一般的には、榊の葉を奉納いたしますが、それがこちらでは、杉なのです!
こちらの宮司さまの祝詞(のりと)もまた素晴らしく、この場ならではの言霊をちりばめた、素晴らしい内容となっていました。
すごく心温まる祝詞で、その世界に入り込んでいたら突然、左から、右から、すっと風が吹いてきて、最後は上から、さっと心地よい風が抜けていきました。
まるで神様の気が私たちの周りを舞っていったような感覚で、その場をすっかり浄化して頂いたような感覚でした。

 

|冬だからこそ見られる景色も…

こちらは浅間大社のほど近くにある「母の白滝」。
夏には、富士登山に向かう前に、この滝で身を清める人も多いのだそう。
凍った滝が見られるのも、この季節ならではの楽しみ方ですね。

 

|スパと富士山

日本を代表するパワースポットである富士山。
その神々しい形と空気を存分に味わうことが出来るのが、冬です。
冠雪が美しい富士山を、澄んだ空気がより一層際立たせてくれます。
その冬の富士山を見たいなと思ったときにいつも訪れるのが、「ラビスタ富士河口湖」です。

こちらは、私がアドバイザーとして関わらせていただき、これまたライフワークとして携わっているデッドシーソルト関連のものを体験出来る「BARAKAスパ」でリラックス出来るホテルで、もちろん富士山ビューは抜群のパワーをもたらしてくれます。

大浴場からもこの眺め。

富士山を眺めながら朝食を頂き、心身ともに健康になった気がします。

私はいつも、まずこちらのホテルでゆっくり一晩過ごし、翌朝パワーチャージしてから、車で2~3分の浅間神社へと向かいます。

東京から少し遠出をして、良いリフレッシュが出来るこちらも、年末の旅行にはとてもオススメです。ぜひ一度、訪れてみてください。

 

|こぼれ話〜彩雲〜

つい先日も、河口湖周辺に行く機会がありました。

この時は友人たちと北口本宮冨士浅間神社に向かったのですが、参拝しているまさにそのとき。
頭上から、ふとインスピレーションを感じ、空を見上げてみると、目に飛び込んできたのは虹色の光。

雲が虹色に光っているのです。
彩雲、または吉兆として現れる虹色の雲、瑞雲です。

一瞬、言葉を忘れました。
あまりにも美しく、そして神秘的な雲。

参拝後は、「あんな雲みたことがない」、「ご利益があるかしら」と興奮気味に語り合いました。

旅に出ると、このように思いがけない出会いもあるものです。