ネフェルタリ・タロット
タロットにはエジプシャンタロットと呼ばれるデッキがあります。
古代エジプトの神話や、独特のシンボルを取り入れた「エジプト風タロット」のことを総じてそう呼びますが、カードの読み方は無数。ウェイト版、マルセイユ版にも、エジプト的な象徴は取り入れられています。
中には金箔を使うなど装飾も華やかなデッキもあり、タロット愛好家にとっては手に入れたいカードとして上げられることも多いでしょう。
今回、私が紹介するのはその豪華なエジプシャンタロットのひとつ。
ネフェルタリ・タロットと言います。
このタロットデッキは、古代エジプト第19王朝、第3代目のファラオ、ラムセス2世の正妃、ネフェルタリの名が冠されたカード。ネフェルタリはクレオパトラを凌ぐほど、エジプト史上最も美しく、また謎に包まれた王妃と言われています。美貌だけでなく、才女としても有名だったとされるネフェルタリの生涯と王室の生活をベースに作成された金箔貼りの見目麗しいタロットです。
ネフェルタリの姿を最もよく表しているのが、カップのクイーン。
またパピルスを描いたワンドのクイーンなど、エジプト古代文明をイメージさせる象徴が示されています。
また、タロット画像にエジプトのシンボルが描かれているのも特徴です。
代表としては
ソードの1にはエジプトの偉大な神、ホルス。
ワンドの1には愛と幸運の女神、ハトホルの牡牛。
カップの1には再生と復活の象徴、スカラベ。
ペンタクルの1には豊穣の神、セベク。そしてアンク(エジプト十字)とホルスの目があります。
このカードを扱おうと思っている方は、まずはエジプト神話について学ぶことをお勧めします。
エジプトのシンボルを理解してからこのタロットを見ることで、さらにイマジネーションが広がっていくことになるでしょう。
私はこのゴージャスなカードを見ているだけで、エジプトの長い歴史や神話の世界を理解できるような気がします。
2013.12.01