デンデラ・ハトホル神殿(エジプト)
パワースポット情報:聖地ルクソールから車で約1~2時間の場所にあり、ルクソールから日帰りできる観光地として人気のデンデラにある神殿。紀元前1世紀、クレオパトラ女王時代に建立された。保存状態がよく、クレオパトラのレリーフ、天体図、電球に似たものが描かれている地下壁画が有名。
今回は、エジプトのデンデラ・ハトホル神殿を紹介します。
このデンデラ・ハトホル神殿はエジプトのルクソールから北60kmほど離れた
デンデラ遺跡の中にあります。
デンデラ遺跡とは愛と豊穣の女神ハトホル信仰があった場所。
かつてはホルス神殿など他の神殿もありましたが、数々の時代背景を経て破壊されたものが多く、
正常な形で残っているのはハトホル神殿くらいです。
私はエジプトに過去4回訪れたうちの2回、このデンデラ・ハトホル神殿を訪れています。
約2000年前に建てられたものが、よくもここまできちんと残っているものだと感心したのを覚えています。
このハトホル神殿は世界の三大美女と謳われたクレオパトラがこの地にはじめて来た時、ハトホル神の話を聞き、大きな神殿を作ろうと思ったという造営のエピソードがあります。
神殿の入り口の左側には、クレオパトラ7世とクレオパトラとシーザーの子供カエサリオンのレリーフが描かれていることでも知られています。
また、この神殿は天井に古代エジプトの天空図が描かれているのでも有名です。
古代エジプトの天空図はアレキサンダー大王の死後、プトレマイオスが王となり王国を築いたプトレマイオス王国時代(紀元前304年~紀元前30年)に首都アレキサンドリアを中心にヘレニズム文化が大きく花開いた時に製作されたものです。
この天空図は、ヘレニズム時代を代表するものと言ってもよいでしょう。
天体図にはメソポタミア黄道12宮と、古代エジプト固有の星座が一緒に描かれています。
本物の天空図はフランスのルーブル美術館で保管されており、現在の天体図はレプリカです。
エジプト占星術は、世界最古の占星術とされており、この天空図は私にとっては非常に興味深いものです。そして、エジプトで必ず寄るパピルスの作品を売っているお店で私はこのデンデラの天体図を買いました。
この絵は一時、私がプロデュースしていたレストラン「369(ミロク)」の階段の壁に飾ってありました。
長い歴史を持つエジプトという国は、占星学上でも大変重要な場所です。
私にとってもまたぜひ訪れたい国のひとつでもありますが、治安や自身の体調を考えると訪れるのはまだ先になりそうです。
再びエジプトを訪れる日が早く来たらいいなと思いつつ、この絵を眺めています。
2012.09.13