秘苑(韓国)
【概要】
昌徳宮の中にある大きな宮殿庭園。
昌徳宮(チャンドックン)は韓国ソウル特別市に所在する李氏朝鮮の宮殿。
園内には多くの東屋や人工池などがあり、韓国造園技術の極致といわれる。
1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。地下鉄でも行けるので交通の便はよい。
ソウルで大人気のパワースポット。
昌徳宮の中にある大きな宮殿庭園。
昌徳宮(チャンドックン)は韓国ソウル特別市に所在する李氏朝鮮の宮殿。
園内には多くの東屋や人工池などがあり、韓国造園技術の極致といわれる。
1997年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録。地下鉄でも行けるので交通の便はよい。
ソウルで大人気のパワースポット。
2014年の年始は韓国で迎えました。休みを満喫するために、色々なところに足を伸ばしたのですが、その中でも印象に残った秘苑を紹介したいと思います。
それは1月4日のこと。
紅葉の時期に行こうと思いつつ、多忙さからその機を逃してしまった私は、秘苑に出かけることにしました。現地に入る前に、まずは、腹ごしらえということで近くにある、美味しいスジェビ(すいとん)のお店でご飯を食べ待望の秘苑へ。秘苑は昌徳宮の中にある大きな宮殿庭園です。
秘苑は私が韓国に初めて訪れたときに行った思い出の場所。
この荘厳な門は、太宗12年(1412年)、昌徳宮の正門として創建されソウルに残っている木造の二層門としては最古のものだそうです。 しばらく歩いていくと立派な松の樹が見えてきます。
ここは【宙合楼】と呼ばれ、現在の図書館になります。その昔は、科挙と呼ばれる官吏登用試験に合格した人達が、勉強する為の場所だったそうです。
その左横に芙蓉亭と芙蓉池が見えてきます。
ここは王様が釣りをしていた場所との事。
王様はこの場所で釣り糸を垂れ、秘苑の景色を見ながら、何を考えていたのでしょうか?
自分の内面に向き合ったり、潜在意識に語りかけていたのか・・・。
きっとそのような時間を過ごしていらしたのだと思います。
そして芙蓉亭の手前、池の角の少し飛び出た石組みに鯉が一匹浮き彫りされています。
魚は逆流に向かって行くときにものすごい力とパワーを出します。
この鯉の姿は、科挙の試験に合格し宙合楼へ登っていけることを象徴したものだと言われています。
また、写真には撮れませんでしたが魚水門から宙合楼までの階段には雲が彫られているそうです。
続いて[暎花堂]です。
この場所は本来、王が家臣と一緒にお花見をしたり、詩を詠むなど風流を楽しむ場所でしたが、第22代王正祖の時代からは、科挙の試験場として使用されることになりました。
しばらく歩を進めると石の門が見えてきます。
これは不老門です。
王の息災と長寿の願いが込められた門で、ここを通ると年をとらないという言い伝えがありこの名前がついたそうです。私も健康で長生き出来るようにと願いながら、この門をくぐりました。
その先をさらに進んで行くと六角飛檐造の尊徳亭が見えてきます。
天井には中央に青龍と黄龍が勇ましい双龍が描かれ物凄いパワーを感じました。
その横には、観纜亭が見えます。
この時代で扇の形をしているものはなかなか珍しく、建設にはかなりの技術が必要だったとの事です。
このように秘苑の中には休憩場所が沢山あります。東西南北で風情が違う秘苑の特徴を活かすように建築されたのだそうです。そしてさらに歩を進めると、大きな岩が見えてきます。
これは逍遥岩と呼ばれ、この岩には第16代王仁祖が書いた「玉流川」という字と第19代王粛王の作った詩が逍遥岩に刻まれています。
ここは特に梅雨の季節には、岩に雨水がしみこみ、趣深い光景になるそうです。
さらに進んで行くとこのような民家が出てきました。
この民家は王様が民間人の暮らしがみたいとの事でつくられ、海外からの来賓の方が宿泊されたこともあるそうです。
秘苑の中には綺麗な景色や歴史的な建築物、そして、空の雲が見えなくなる位にまでに深い森林があります。仲を散策していると心が洗われるような心境に。やっぱり訪れて良かったと思いました。
今年の秋には秘苑をもう一度訪れて紅葉を堪能したいと思います。
2014.01.15