レオンの街並みと
ガウディの建築物
〈スペイン〉
パラドールホテルで優雅な時を過ごした我々は、朝、レオンの街を散策しました。
レオンの街の歴史は古く、1世紀に第7軍団ジェミナ軍に創設されたそうです。そのためか当時の建築物には、軍事的要素が見られるとか。
その後、西ゴートの勢力と戦い、イスラムに主導権を握られるも、914年、オルドニョ2世がレオンをレオン王国の首都としました。
中世になるとイベリア半島のキリスト教徒都市で最重要の地となり、繁栄していきました。
さてレオンの街並みは歴史を感じさせながら明るさに満ちていました。アクセサリーショップが数多くあり、私もパーツを色々と買ってしまいました。建築士、ガウディの像があるベンチで写真を撮ったり、観光を楽しみました。
そしてレオンで紹介しなくてはいけないのがカサ・デ・ロス・ボディネス。ガウディが1892年に建てた建物です。現在は銀行として使われているそうです。
その後は巡礼者の通る道へ。
このホタテ貝のマークが目印です。
ホタテ貝は巡礼者のシンボルのひとつ。
昔から、巡礼者たちは首からホタテ貝を下げて歩いていたのだそう。
なぜホタテ貝なのか、諸説あるようですが、キリストの12使徒の一人である「ヤコブ」にまつわる話が有名です。
ヤコブの亡骸を持ち帰った船底に、たくさんのホタテ貝が付いていたことや、ヤコブ自身が布教の時に杖にホタテ貝をつけ、水を飲む際に使っていたなど、様々なエピソードがあります。
また、この付近はガウディと親交のあった建築家が建てたアールヌーヴォー様式の建物が多く、見応えがありました。
9:30にレオン大聖堂に到着。
ここはサンタ・マリア・デ・レグラ大聖堂とも言います。
オルドニュ2世が埋葬されていた聖堂が戦火に巻き込まれ、13世紀に改めて建設が始まり、何度もの改修を経て今のレオン大聖堂になりました。
そのためゴシック様式の建物で有名ですが、中にはロマネスク様式で作られたものもあるそうです。
ここは私の訪れた教会の中でも最も美しかったです!
中に入るとまず目に入ったのがステンドグラス。
古いものは13世紀につくられたものだそうで、西陽をうけて光と落とす様は感動的でした。
聖ヤコブの礼拝堂は16世紀ルネサンス時代につくられたものですが、私が大好きなブルーが多く使われており、あまりの美しさにしばらく見上げたまま動けませんでした。
ストロヘリスの村と
パラドールホテル
〈スペイン〉
聖ヤコブ(スペイン語でサンティアゴ)の遺骸があるとされ、ローマ、エルサレムと並んでキリスト教の三大巡礼地に数えられている「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を目指します。
フランスからマドリッドへ渡り、スペイン北部をいく「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として知られ、多くの人々が訪れています。
今回はスペインのレオンのお話。ストロヘリスの村と、パラドールホテルをご紹介します。
ブルゴス大聖堂を出た後、タパスでランチ。
地元の食材をたっぷりいただき、ガイドのルイスさんと別れてブルゴスを出発。
巡礼路となるカストロヘリス村へ向かいました。
カストロヘリスの村は、サンディアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路の村です。巡礼者のための宿も多く、村の起源はローマ時代にあるとされる歴史の深い場所。
その日は寒かったのですが、景色は美しく、ファンタジー映画に潜り込んだようでした。
街には巡礼者の像が置かれており、夏場は巡礼者や観光客で賑わっているらしいのですが、この日は人の姿がほとんどなく、まるゴーストタウンのようでした。
巡礼者のスタンプをいただける場所にいったのですが、クローズ。
とっても残念でした。
村全体も閑散とした雰囲気。街を一通り散策した後バスに乗り、レオンへと向かいました。
|レオン「パラドールホテル」
レオンの街は11、12世紀にはキリスト教最大の都市であったと言われています。中世にはレオン王国の首都となり、有名な聖堂やガウディをはじめとする歴史的に価値のある建築物が数多く存在する場所です。語ると長くなるので、聖堂とガウディの話は後日にしましょう。
我々が向かったのはパラドールホテル。
16世紀に建設されたサンマルコス修道院を利用したホテルです。
当初は巡礼者たちを保護していたサンディアゴ騎士団が巡礼者の救護施設として使用していたこともありました。
高名なホテルでプラテレスコ様式の長いファザードは圧巻です。美麗な内装や以前、会議室として使用されていたサロンも観光名所。ここでは歴史のある美術品や拡張の高い調度品が観覧できます。
そして美味しいワインと食事。旅の醍醐味はそこでしか味わえない食事にあると思います。
ツアー仲間のみなさまと存分にディナーを堪能。
夜にはライトアップもあり幻想的な気持ちに。久々の贅沢な夜でした。
そして翌朝は長いクラシックな回廊やホテル内の広い庭園を散策してから朝食を。
まるで王妃になったような優雅な朝でした。
観光所巡りで疲れた身体も、この一晩ですっかり回復しました。