射手座
射手座の人が知識や経験をどんどん吸収していくことができるのは、好奇心と、自分とは違う文化や考え方を、柔軟に受け入れることができる心を持っているからなのでしょう。
またこの好奇心が知性を磨くだけでなく、対人にも発揮されます。言葉は悪いのですが、射手座の人は気が多い、という話を聞いたことはないでしょうか?常に新しい刺激を求める射手座の人は、いつも同じ相手との交流ではマンネリ化を感じてしまうため、次々と出会いを広げていきます。だからといって、新しい友人ができたから以前までのつきあいとは疎遠に、という無情な性質ではないのです。恋を語る相手がいても、しばらくたつとまた違う魅力を持った相手に好奇心を抱いてしまう。ただしそれはあくまで興味であって、心変わりではないようです。中には恋多き人もいるかもしれませんが、ほとんどの射手座は愛情をしっかりと維持することができるでしょう。 ただし、彼らの愛は「自由」です。
どんなに愛した人がいても、彼らの時間は愛のためだけには使われません。趣味、個人的な付き合い、勉強など、恋愛以外のものにも情熱を注ぎます。愛情がなくなったわけではなく、他にも大切なものが増えただけなのです。
8番目の蠍座は他者との融合がテーマでしたが、射手座になるとまるで繋がった糸を炎で焼き尽くすかのように、他者との繋がりによるしがらみから自由になろうとします。もしかすると天空の射手座は、自分が縛られないように、情と言う縄を仕掛けようとしている蠍を威嚇しているのかもしれません。自由である射手座の人は、自分の信念を曲げてまで、他者に受け入れられようとは望みません。理解を得られないのなら意見を闘わせ、また対抗意識を燃やすことによって自分を高めていこうとするのです。
殻を破って外への飛び出そうとするエネルギー、射手座の最重要のテーマ「自由」はここからも見ることができます。
ただし、言葉の矢を見切り発射する短所もあります。本人は楽天家なので、コミュニケーションの失敗も謝罪したら忘れてしまいますが、しつこく覚えている人もいますので、慎重さも忘れないようにしましょう。
世界を広げ、学び、成長していくのが射手座の人の特質です。若い頃は元気さだけが取り柄で、人が止めるのも聞かずなんにでも挑戦したがったり、他者への配慮が足りなかい人もいるかもしれません。しかし、上手に年を取ることができれば、誰に対しても寛大で、自分の得た知恵を人に分け与え得ることができる、懐の大きな人物になれるでしょう。
山羊座
ヤギは一歩一歩確かめるようにして山を登っていきます。しかし安全な野原では思う存分駆け巡るパワーを発揮します。
あなたの知り合いにも、仕事では真面目だけれど、プライベートでは茶目っ気を発揮する、まるで陽気なパンのような山羊座の友人はいないでしょうか。このサービス精神も山羊座の魅力の一面です。
山羊座が足元を確認するように昇っていく山は権威の象徴。山羊座の人は自分が属している世界で、少しでも上のポジションを目指そうと努力します。いつか上に登れたら、というようなあやふやなものではなく真剣に。その穏やかな表情の下には熱い野心が隠れているのです。確実に達成したい目標があるから用心深くなり、迂闊な行動は取らなくなる。リスクを避けるために現実主義となり、きっとなんとかなるだろうという日和見主義には陥りません。自分の立場を危うくするライバルの行動にも敏感です。楽観視することはなく、周囲の人の行動、反応もしっかりと観察します。この観察力がよい方向で現れるのが山羊座の人が時折発揮するサービス精神です。周囲の雰囲気を読む洞察力に優れているからこそ生まれる気遣い。場を和やかにするために自分が道化を演じるのです。
そういった意味では、気持ち良い環境作りにも「真面目」なのです。あながち、山羊座の人は真面目、という定義は間違っていないのかもしれません。
山羊座の支配星、土星は「時」を表すとも言われており、山羊座の人は歴史や伝統に敬意を払います。重ねられた時があってこそ、今があるということを心の奥底で知っているからです。社会の組織の中で活躍を目指すためには、先人の知恵を自分の知識とすることは大きな成長のきっかけをもたらします。また年配者への尊敬は頼もしい味方を自分に呼び込むことになります。山羊座の人が持つ社会性には、自分を守り、成長していくために生まれた本能なのかもしれません。
山羊座の人は慎重だと説明してきました。たとえば一度飛び越したことのある跳び箱を前にしたら、山羊座の人は躊躇なく挑戦していくことができるでしょう。安心できるものに対してはそこまで用心することがないのです。しかし、未知のもの、未経験のものにはそうはいかないのが山羊座の資質です。これから音楽を聞いてください。この人は才能があるからきっと成功します。投資しませんか、と言われても、信用できる証拠がない限り、なかなか腰を上げようとしないのです。
山羊座の人にとって安心感を得ることは大切なことです。安定は自分の今までの行動が間違えていないことを証明してくれるからです。ですから山羊座の人は人間関係でも不安定さを苦手とします。それを避けるために、秩序やルールを大切にするようになるのでしょう。ときには人間関係を穏やかにするために、自分の内に秘めたエネルギーを抑制することもあります。これが、社会性が高いとされる所以でしょう。そして抑えられたエネルギーは自分の目標を達成するための情熱に還元されていくのです。
また山羊座の人が重要視するもうひとつに経済力があります。お金は現実的なもので、最も信用できるものだからです。だからと言って銭守奴というわけではありません。経済力を得るということは自分の努力の結果が形になるということ。ですから山羊座の人は経済面で自立し、社会に求められることで、自分に自信を持ち、喜びを感じるのです。
占星術では天体を12の宮に振り分けこれを黄道12宮(または獣帯)といいます。太陽はこの12の宮を一年かけて移動していくことになります。10番目のサイン磨羯宮に入っている時に生まれた人が山羊座になるのです。1番目の白羊宮(牡羊座)では自我が目覚め、2番目の金牛宮(牡牛座)で所有欲が生まれ・・・このように、宮(サイン)が進むごとに各星座のテーマが進化していきます。そして山羊座のテーマは社会で功績を残すこと。
例えば、起業して世界で名だたる企業の代表者になりたいという願いを持った山羊座の人がいるとしましょう。しかし、現実的には一歩、及ばない。それでも夢を追い続けるかと言うと、山羊座の人は現実に沿うように夢の形を変えていくのです。大きな企業で海外を相手に活躍するリーダー、それが次の目標になるのです。
しかしそれは夢がないと悲しむべきことではありません。彼らにとって、夢の形が変わっても、現実としてちゃんと目標を叶えていることが重要なのです。山羊座の人は野心家でありながら、非常に誠実なところがあり、社会で貢献し、そして認められることで満足感を得ることができるのです。その社会を守るために、ときに人に厳しくなることもありますが、そのストイックさがあるからこそ、人から信頼を集めることになるのでしょう。年を追うごとに円熟さが増していく星座でもあるので、老長けてなお魅力が増す、奥深さを備えているのです。
大空に浮かぶ射手座を眺めてみましょう。射手座は起源が古く、最古の都市文明、シュメール文明まで遡るとされています。形は半人半馬の人物が、矢を引いた姿とされています。この矢は蠍座の一等星、アンタレスを狙っているという逸話があります。オリオンを刺殺した蠍が、天上で暴れないように威嚇している、という説が有名です。
射手座を絵で表すとき、上半身は人間、下半身が馬という半人半馬の姿で描かれます。ギリシャ神話ではこの馬人をケンタウロス族と呼んでいます。ケンタウロス族は野蛮で好色といった面も持ちますが、中には善良なものもいます。射手座の神話の主役、ケンタウロス族の長、ケイローンはまさにそうでした。ケイローンは音楽の神アポローンと月の神アルテミスから音楽・医術・予言・狩りなどを授けられた知恵者です。ぺーリオン山の洞穴の中に住んで、ギリシャの若者たちを、教育していたと言われます。ケイローンはヘラクレスと戦った時に、ヒドラ(水蛇)の毒を塗った矢で、刺されました。ケイローンは不死身であったために苦しみ、最後は永遠の命を神に返し、黄泉の世界へ旅立ちます。大神ゼウスがそれを惜しんで天にあげ、射手座になったのだと、伝えられています。
射手座を絵で表すとき、上半身は人間、下半身が馬という半人半馬の姿で描かれます。ギリシャ神話ではこの馬人をケンタウロス族と呼んでいます。ケンタウロス族は野蛮で好色といった面も持ちますが、中には善良なものもいます。射手座の神話の主役、ケンタウロス族の長、ケイローンはまさにそうでした。ケイローンは音楽の神アポローンと月の神アルテミスから音楽・医術・予言・狩りなどを授けられた知恵者です。ぺーリオン山の洞穴の中に住んで、ギリシャの若者たちを、教育していたと言われます。ケイローンはヘラクレスと戦った時に、ヒドラ(水蛇)の毒を塗った矢で、刺されました。ケイローンは不死身であったために苦しみ、最後は永遠の命を神に返し、黄泉の世界へ旅立ちます。大神ゼウスがそれを惜しんで天にあげ、射手座になったのだと、伝えられています。
好奇心旺盛で、興味のある方向へと挑戦を繰り返していく。
射手座の人は知的好奇心が旺盛です。また自分で知識を詰め込むだけでなく、その知識を人に分け与えるのを得意としています。ケイローンのように、優れた教師としての素養を備えた人が多いのが射手座の特徴と言えるでしょう。また、射手座のシンボルは弓矢の形をしています。この放たれた矢のように、好奇心が四方八方に飛んでいきます。ひとつの知識を得たら、好奇心は別の方向に向かっていくのです。ひとつのことを掘り下げ、探究していく蠍座と違い、射手座の人が持つ好奇心はどこまでも広がっていくもの。好奇心に従い、興味のある方向へと挑戦を繰り返していくのです。支配星が木星の射手座は、楽天的な性質を持つことが多い。
大胆な判断力とチャレンジ精神を持つ射手座の人が多いのは、彼らが根本的に未来に対して恐怖よりも、希望を抱くことができる楽天的な性質を持っている人が多いことを表しています。目の前に広がる道が明るい方向へ向かっていると信じられるからこそ、周囲の人が怯むような挑戦も、ためらわずに決断することができるのでしょう。 射手座の支配性は木星です。木星は占星術では「幸福の星」として説明されることが多く、発展、成功、寛大、知恵を表すといわれています。しかし同時に、過度の楽観主義、虚栄心といったものも暗示しているのです。 射手座の人は経済観念が甘く、実入りがあっても出ていくものも多いと言われます。またこの楽観主義から自分を守ろうとする慎重さが欠け、波乱万丈の人生へ飛び込んでいくことになるのでしょう。実際に、射手座の人は、平平凡凡とした人生を避けて通ろうとする性質があります。射手座は火のエレメント。直感と行動力を持ちあわせ、自由を求める傾向。
占星術では12星座は火、地、風、水の4つのエレメントに区別されます。射手座はその中の火のグループに当たります。火のグループの特性は「直感」。理想が高く、これを試したい、と感じたらすぐに動ける行動力を持っています。得に射手座の人は心身ともに自由を求める傾向が強いので、もし失敗したら、というような心の枷になるようなマイナス感情に囚われることを、無意識のうちに排除しようとします。だからこそ、周囲の人が驚く様な大胆な挑戦に挑むことできるのでしょう。自分とは違う文化や考え方を受け入れる、心の柔軟性を持つ。
また12星座は活動宮、不動宮、柔軟宮の三つに分けられます。射手座はこの中で柔軟宮に当たります。柔軟という言葉の通り、どんな運命が降りかかってきても、一つの考えにこだわることなく、その場に応じて対応できる資質があります。ピンチに強い星座と言えるのかもしれません。射手座の人が知識や経験をどんどん吸収していくことができるのは、好奇心と、自分とは違う文化や考え方を、柔軟に受け入れることができる心を持っているからなのでしょう。
またこの好奇心が知性を磨くだけでなく、対人にも発揮されます。言葉は悪いのですが、射手座の人は気が多い、という話を聞いたことはないでしょうか?常に新しい刺激を求める射手座の人は、いつも同じ相手との交流ではマンネリ化を感じてしまうため、次々と出会いを広げていきます。だからといって、新しい友人ができたから以前までのつきあいとは疎遠に、という無情な性質ではないのです。恋を語る相手がいても、しばらくたつとまた違う魅力を持った相手に好奇心を抱いてしまう。ただしそれはあくまで興味であって、心変わりではないようです。中には恋多き人もいるかもしれませんが、ほとんどの射手座は愛情をしっかりと維持することができるでしょう。 ただし、彼らの愛は「自由」です。
どんなに愛した人がいても、彼らの時間は愛のためだけには使われません。趣味、個人的な付き合い、勉強など、恋愛以外のものにも情熱を注ぎます。愛情がなくなったわけではなく、他にも大切なものが増えただけなのです。
射手座の最重要のテーマは「自由」。
占星術では天体を12の宮に振り分けこれを黄道12宮(または獣帯)といいます。太陽はこの12の宮を一年かけて移動していくことになります。人馬宮に入っているときに生まれた人を占星術では射手座になります。黄道12宮は金羊宮(牡羊座)からスタートするので、人馬宮(射手座)は9番目になります。8番目の蠍座は他者との融合がテーマでしたが、射手座になるとまるで繋がった糸を炎で焼き尽くすかのように、他者との繋がりによるしがらみから自由になろうとします。もしかすると天空の射手座は、自分が縛られないように、情と言う縄を仕掛けようとしている蠍を威嚇しているのかもしれません。自由である射手座の人は、自分の信念を曲げてまで、他者に受け入れられようとは望みません。理解を得られないのなら意見を闘わせ、また対抗意識を燃やすことによって自分を高めていこうとするのです。
殻を破って外への飛び出そうとするエネルギー、射手座の最重要のテーマ「自由」はここからも見ることができます。
ただし、言葉の矢を見切り発射する短所もあります。本人は楽天家なので、コミュニケーションの失敗も謝罪したら忘れてしまいますが、しつこく覚えている人もいますので、慎重さも忘れないようにしましょう。
スポーツへの関心が高いのも射手座の特徴。
射手座は教師の特質があると以前書きましたが、その対抗心、前向きなパワーはスポーツ選手としても発揮することができるでしょう。あなたの周囲にも、スポーツ好きの射手座の人がいると思います。それも流行のスポーツやダイエットエクササイズの情報をいち早くキャッチし、すぐに試そうとする好奇心旺盛なタイプではないでしょうか?世界を広げ、学び、成長していくのが射手座の人の特質です。若い頃は元気さだけが取り柄で、人が止めるのも聞かずなんにでも挑戦したがったり、他者への配慮が足りなかい人もいるかもしれません。しかし、上手に年を取ることができれば、誰に対しても寛大で、自分の得た知恵を人に分け与え得ることができる、懐の大きな人物になれるでしょう。
最後にタロットを読み解きながら射手座を研究してみましょう。射手座と紐づけられたタロットカードは「運命の輪」です。「運命の輪」は人生の岐路を示すカードです。三種の生き物がのった輪をまわそうとしている人物がいます。この輪は人生の浮き沈みを表し、輪の近くの人物はあなた自身です。あなたが輪を回すことで人生は進みます。未来を上昇させるか、下降させるかはあなた次第なのです。
射手座の人はチャレンジ精神にあふれ、未来は希望に満ちていると信じています。彼らが運命のターニングポイントに立った時、迷わず自ら道を選ぶでしょう。たとえその先に困難があったとしても、不屈のガッツで上昇させていく、そんなポジティブなパワーを持った星座なのです。 神話の話で説明しましたが、射手座は半人半馬のケンタウロスのケイロンがモデルとなっています。ケイロンは知力に富み、また強靭な強さを持っています。我々が射手座の人をイメージするとき、世界の枠すらも飛び越えようとするような行動力をイメージしますが、その行動の原動力となっているのは知的好奇心。射手座の人は刺激だけでなく、叡智を探求する性質を持っています。知性と体力、両方を兼ね揃えているのが射手座の人の魅力なのです。彼らが四方に向けられる好奇心は、自分へも向かいます。自分の使命はなになのだろう、なぜ自分は生まれてきたのか、と自己探求を繰り返し、やがてそれは自分の生まれた国の行く末や、地球上における人類としての役目、など、興味はどんどんと拡大し、哲学的になっていきます。射手座の人に人生観を問いかけてみてください。おそらく、自分なりに考えた答えを、熱く語ってくれることでしょう。
射手座の人は旅好きな人が多いのですが、彼らが旅に求めるものは刺激と気づきです。新しい文化や価値観を知ることで、自分の人間としての幅を広げていこうとするのでしょう。彼らは素直な心を持っているため、新しい情報を進んで受け入れます。「学ぶ」ということは射手座の人にとって大切なテーマなのです。飽くことなき好奇心とチャレンジ精神。それこそが、射手座の人のパワーの源なのかもしれません。 心の中には青春時代のような情熱を、年を経ても持ち合わせ、何度も運命の輪を回して人生を旅していく。まさにこのカードは射手座の人の人生そのものを表しているカードといえるでしょう。
射手座の人はチャレンジ精神にあふれ、未来は希望に満ちていると信じています。彼らが運命のターニングポイントに立った時、迷わず自ら道を選ぶでしょう。たとえその先に困難があったとしても、不屈のガッツで上昇させていく、そんなポジティブなパワーを持った星座なのです。 神話の話で説明しましたが、射手座は半人半馬のケンタウロスのケイロンがモデルとなっています。ケイロンは知力に富み、また強靭な強さを持っています。我々が射手座の人をイメージするとき、世界の枠すらも飛び越えようとするような行動力をイメージしますが、その行動の原動力となっているのは知的好奇心。射手座の人は刺激だけでなく、叡智を探求する性質を持っています。知性と体力、両方を兼ね揃えているのが射手座の人の魅力なのです。彼らが四方に向けられる好奇心は、自分へも向かいます。自分の使命はなになのだろう、なぜ自分は生まれてきたのか、と自己探求を繰り返し、やがてそれは自分の生まれた国の行く末や、地球上における人類としての役目、など、興味はどんどんと拡大し、哲学的になっていきます。射手座の人に人生観を問いかけてみてください。おそらく、自分なりに考えた答えを、熱く語ってくれることでしょう。
射手座の人は旅好きな人が多いのですが、彼らが旅に求めるものは刺激と気づきです。新しい文化や価値観を知ることで、自分の人間としての幅を広げていこうとするのでしょう。彼らは素直な心を持っているため、新しい情報を進んで受け入れます。「学ぶ」ということは射手座の人にとって大切なテーマなのです。飽くことなき好奇心とチャレンジ精神。それこそが、射手座の人のパワーの源なのかもしれません。 心の中には青春時代のような情熱を、年を経ても持ち合わせ、何度も運命の輪を回して人生を旅していく。まさにこのカードは射手座の人の人生そのものを表しているカードといえるでしょう。
大空を見上げて山羊座の星座を探してみましょう。山羊座は二等星以上の星がないため、よく目をこらして見つめてみてください。山羊座は古代バビロニア時代から知られていた星座で、その頃は冬至点が山羊座にあったとされています。冬至点は地球の傾斜運動のために移動していくため、現在は射手座にあるとされています。歴史ある星座だと言えるでしょう。
星座の紹介で、山羊座のイメージ画を見たことがありますか?上半身が山羊、下半身が魚の姿で描かれています。なぜこのような姿をしているのでしょうか。その答えはギリシャ神話にあります。
山羊座の物語の主役は牧羊神のパン。パンは頭に山羊の角と毛の生えたとがった耳を持っており、上半身は人間、下半身は山羊という姿をしていました。陽気な性格で仲間たちと森や岩山を駆け巡り、妖精に恋したり、葦で作った笛を吹きつつ騒いだり、自由気ままに暮らしていました。
ある日、ナイル川のほとりで神々の宴会が催され、そこへいきなり怪物テュフォンが現れたのです。一斉に逃げる神々に続き、パンも逃げようと魚に変身してナイル川へ。よほど慌てていたのでしょう。残念ながら魚に変身できたのは下半身だけ、その奇妙な姿を記念して、ゼウスが山羊座として空に上げたのです。
みなさんは山羊座の人と聞くとどういうイメージを浮かべますか?生真面目で堅実、星占いではそう書かれていることが多いようです。星座の紹介で、山羊座のイメージ画を見たことがありますか?上半身が山羊、下半身が魚の姿で描かれています。なぜこのような姿をしているのでしょうか。その答えはギリシャ神話にあります。
山羊座の物語の主役は牧羊神のパン。パンは頭に山羊の角と毛の生えたとがった耳を持っており、上半身は人間、下半身は山羊という姿をしていました。陽気な性格で仲間たちと森や岩山を駆け巡り、妖精に恋したり、葦で作った笛を吹きつつ騒いだり、自由気ままに暮らしていました。
ある日、ナイル川のほとりで神々の宴会が催され、そこへいきなり怪物テュフォンが現れたのです。一斉に逃げる神々に続き、パンも逃げようと魚に変身してナイル川へ。よほど慌てていたのでしょう。残念ながら魚に変身できたのは下半身だけ、その奇妙な姿を記念して、ゼウスが山羊座として空に上げたのです。
ヤギは一歩一歩確かめるようにして山を登っていきます。しかし安全な野原では思う存分駆け巡るパワーを発揮します。
あなたの知り合いにも、仕事では真面目だけれど、プライベートでは茶目っ気を発揮する、まるで陽気なパンのような山羊座の友人はいないでしょうか。このサービス精神も山羊座の魅力の一面です。
支配星が土星の山羊座は、強い忍耐力を持ち社会的な頂点を目指していくことが人生のテーマ。
山羊座の支配星は土星です。土星は忍耐や権威、規律、組織、責任感を表します。山羊座が足元を確認するように昇っていく山は権威の象徴。山羊座の人は自分が属している世界で、少しでも上のポジションを目指そうと努力します。いつか上に登れたら、というようなあやふやなものではなく真剣に。その穏やかな表情の下には熱い野心が隠れているのです。確実に達成したい目標があるから用心深くなり、迂闊な行動は取らなくなる。リスクを避けるために現実主義となり、きっとなんとかなるだろうという日和見主義には陥りません。自分の立場を危うくするライバルの行動にも敏感です。楽観視することはなく、周囲の人の行動、反応もしっかりと観察します。この観察力がよい方向で現れるのが山羊座の人が時折発揮するサービス精神です。周囲の雰囲気を読む洞察力に優れているからこそ生まれる気遣い。場を和やかにするために自分が道化を演じるのです。
そういった意味では、気持ち良い環境作りにも「真面目」なのです。あながち、山羊座の人は真面目、という定義は間違っていないのかもしれません。
山羊座の支配星、土星は「時」を表すとも言われており、山羊座の人は歴史や伝統に敬意を払います。重ねられた時があってこそ、今があるということを心の奥底で知っているからです。社会の組織の中で活躍を目指すためには、先人の知恵を自分の知識とすることは大きな成長のきっかけをもたらします。また年配者への尊敬は頼もしい味方を自分に呼び込むことになります。山羊座の人が持つ社会性には、自分を守り、成長していくために生まれた本能なのかもしれません。
山羊座は地のエレメント。現実的で堅実。
星座はその性質により火、地、水、風のエレメントに区分されます。山羊座は地のエレメントに分類されます。地のエレメントの星座は感覚を重要視します。それは、実際に感じられる五感を重要視するということ。この間飲んだワインがとても美味しかった。お店の人がこれもお勧めというけれど確実に美味しいものが欲しい。だから今回もこのワインを買おう。そういったように自分が体感したことを重要視して行動するようになるのです。山羊座の人は慎重だと説明してきました。たとえば一度飛び越したことのある跳び箱を前にしたら、山羊座の人は躊躇なく挑戦していくことができるでしょう。安心できるものに対してはそこまで用心することがないのです。しかし、未知のもの、未経験のものにはそうはいかないのが山羊座の資質です。これから音楽を聞いてください。この人は才能があるからきっと成功します。投資しませんか、と言われても、信用できる証拠がない限り、なかなか腰を上げようとしないのです。
山羊座の人にとって安心感を得ることは大切なことです。安定は自分の今までの行動が間違えていないことを証明してくれるからです。ですから山羊座の人は人間関係でも不安定さを苦手とします。それを避けるために、秩序やルールを大切にするようになるのでしょう。ときには人間関係を穏やかにするために、自分の内に秘めたエネルギーを抑制することもあります。これが、社会性が高いとされる所以でしょう。そして抑えられたエネルギーは自分の目標を達成するための情熱に還元されていくのです。
また山羊座の人が重要視するもうひとつに経済力があります。お金は現実的なもので、最も信用できるものだからです。だからと言って銭守奴というわけではありません。経済力を得るということは自分の努力の結果が形になるということ。ですから山羊座の人は経済面で自立し、社会に求められることで、自分に自信を持ち、喜びを感じるのです。
「活動宮」の山羊座のテーマは「社会性」。
占星術では行動力の性質で、活動宮、柔軟宮、不動宮の3種類に区分されます。山羊座は活動宮(カーディナル)になります。言葉通り、アクティブに動く性質を示します。山羊座のテーマは「社会性」ですから、彼らの動く場所は身近な社会になります。学生であれば学校、成人であれば会社や地域になるでしょう。山羊座の人は安定した企業に入ったからもう安心、動かないという発想はありません。目標を見つけ、動き、業績を上げます。そうやって一歩一歩、階段を上っていくように、目の前にある社会でポジションを高めていこうとするのです。占星術では天体を12の宮に振り分けこれを黄道12宮(または獣帯)といいます。太陽はこの12の宮を一年かけて移動していくことになります。10番目のサイン磨羯宮に入っている時に生まれた人が山羊座になるのです。1番目の白羊宮(牡羊座)では自我が目覚め、2番目の金牛宮(牡牛座)で所有欲が生まれ・・・このように、宮(サイン)が進むごとに各星座のテーマが進化していきます。そして山羊座のテーマは社会で功績を残すこと。
例えば、起業して世界で名だたる企業の代表者になりたいという願いを持った山羊座の人がいるとしましょう。しかし、現実的には一歩、及ばない。それでも夢を追い続けるかと言うと、山羊座の人は現実に沿うように夢の形を変えていくのです。大きな企業で海外を相手に活躍するリーダー、それが次の目標になるのです。
しかしそれは夢がないと悲しむべきことではありません。彼らにとって、夢の形が変わっても、現実としてちゃんと目標を叶えていることが重要なのです。山羊座の人は野心家でありながら、非常に誠実なところがあり、社会で貢献し、そして認められることで満足感を得ることができるのです。その社会を守るために、ときに人に厳しくなることもありますが、そのストイックさがあるからこそ、人から信頼を集めることになるのでしょう。年を追うごとに円熟さが増していく星座でもあるので、老長けてなお魅力が増す、奥深さを備えているのです。
最後にタロットで山羊座を研究してみましょう。
タロットには各星座に紐づけされたカードがあります。山羊座のタロットカードは「悪魔」です。山羊座の支配星、土星も「SATURN(悪魔)」です。誘惑の囁き、破壊など悪魔から連想するものはあまりよいものではありません。まして、真面目で正義感の強い山羊座とは相いれないように感じてしまう人もいるでしょう。
ステラタロットでは悪魔のカードは、黒い角を生やした半獣神が描かれています。その角と顔は山羊のものです。ステラタロット以外でも多くのタロットで悪魔には山羊の半獣神が使われています。それには理由があるのです。12月後半から1月にかけて生まれた人が山羊座になります。この時期は冬。日照も少なく、大地は不毛となります。闇の世界を連想することから、山羊は黒魔術の象徴としても使われるようになったのです。そのため、山羊は悪魔を表すものとして位置づけられているのです。悪魔のカードは欲に負けたことによる不幸を意味していますが、それは同時に、欲望に対する戒めとなるメッセージも隠されているのです。
自分を制し、前向きに努力を続けていけば道は開け、大きな幸福が手に入る。
これこそが山羊座の人の生き方そのものではないでしょうか。山羊座の人は野心家であると言われます。しかし、汚い手を使って権力を手に入れようとしても、その栄光は長く続きません。努力なしで横取りするように手に入れた栄光がどれだけ薄っぺらく、価値のないものか、山羊座の人は本能で知っているのでしょう。だから山羊座の人は焦りません。望みを叶えるために計画をしっかりと練り、慎重に進みます。なにも考えず、いきなり走り出すようなエネルギーの無駄使いはしないのです。一か八かの勝負を繰り返し、若いうちに権力を駆け上った、そういう山羊座の人は少ないでしょう。
また、山羊座の人は現実的です。大きな夢を見ることよりも、夢を実現するためにどういう行動を起こすかを重視するからです。夢を見るのは誰でもできますが、それを行動に移すのには労力と現実的なビジョンを立てられる能力が必要になります。夢がある、ならば実現しよう、と思える山羊座の人は、ある意味、目標を手に入れようとする「欲」が誰よりも強いのかもしれません。そしてその欲があるからこそ、努力と、諦めない忍耐力が生まれ、失敗を避けるために自制心が育まれるのでしょう。欲も幸福を得るために必要。そんなメッセージを悪魔のカードは囁きかけているのかもしれません。
タロットには各星座に紐づけされたカードがあります。山羊座のタロットカードは「悪魔」です。山羊座の支配星、土星も「SATURN(悪魔)」です。誘惑の囁き、破壊など悪魔から連想するものはあまりよいものではありません。まして、真面目で正義感の強い山羊座とは相いれないように感じてしまう人もいるでしょう。
ステラタロットでは悪魔のカードは、黒い角を生やした半獣神が描かれています。その角と顔は山羊のものです。ステラタロット以外でも多くのタロットで悪魔には山羊の半獣神が使われています。それには理由があるのです。12月後半から1月にかけて生まれた人が山羊座になります。この時期は冬。日照も少なく、大地は不毛となります。闇の世界を連想することから、山羊は黒魔術の象徴としても使われるようになったのです。そのため、山羊は悪魔を表すものとして位置づけられているのです。悪魔のカードは欲に負けたことによる不幸を意味していますが、それは同時に、欲望に対する戒めとなるメッセージも隠されているのです。
自分を制し、前向きに努力を続けていけば道は開け、大きな幸福が手に入る。
これこそが山羊座の人の生き方そのものではないでしょうか。山羊座の人は野心家であると言われます。しかし、汚い手を使って権力を手に入れようとしても、その栄光は長く続きません。努力なしで横取りするように手に入れた栄光がどれだけ薄っぺらく、価値のないものか、山羊座の人は本能で知っているのでしょう。だから山羊座の人は焦りません。望みを叶えるために計画をしっかりと練り、慎重に進みます。なにも考えず、いきなり走り出すようなエネルギーの無駄使いはしないのです。一か八かの勝負を繰り返し、若いうちに権力を駆け上った、そういう山羊座の人は少ないでしょう。
また、山羊座の人は現実的です。大きな夢を見ることよりも、夢を実現するためにどういう行動を起こすかを重視するからです。夢を見るのは誰でもできますが、それを行動に移すのには労力と現実的なビジョンを立てられる能力が必要になります。夢がある、ならば実現しよう、と思える山羊座の人は、ある意味、目標を手に入れようとする「欲」が誰よりも強いのかもしれません。そしてその欲があるからこそ、努力と、諦めない忍耐力が生まれ、失敗を避けるために自制心が育まれるのでしょう。欲も幸福を得るために必要。そんなメッセージを悪魔のカードは囁きかけているのかもしれません。